
2022年8月18日(木)
JLAU観光部会「中山間地域の観光について」
実施概要
日時:2022年8月18日(木)
場所:オンライン
主催:JALU観光部会
講師:南賢二(立正大学)
1. 観光を考える上での基本
- 旅行客の分類
1、観光客…地域の資源を見て回る・レクリエーションはしない。リピート率が低い。
2、レクリエーション客…体験型コンテンツを楽しむ。観光はしない。
3、リゾート客…保養・休養が目的で、滞在週にレクリエーションや観光も行う。
4、その他 - リゾートの分類
リゾートには海浜と山岳高原があり、海外リゾートでは海浜リゾートに行く人が多い(ハワイ、サイパンなど)、山岳系はインドのダンガロープ、タイのチェンマイなどがあるが、日本人はあまり行かない。
また、リゾート地域は、避寒地か避暑地であることが原則で、さらに自然性が豊かで風光明媚な癒しの空間であることが重要。 - 長期滞在の工夫
リゾートにはタウンサイト(まちの中心ゾーン)、図書館(別荘客は新聞を読みに来る)、雨天や霧の日でも楽しめる施設は重要な要素、滞在空間をいろいろ準備しなければいけない。活動メニューがたくさん必要である。
例:
ツェルマット、ウィスラー(時間消費型空間、オープンカフェ・レストラン、屋外ファニチャー、イベント情報案内、ミュージアム、ゲームコーナー、氷河の地下遊歩道、山岳風景を楽しむ眺望の確保・展望台等 滞在者を優遇するシステム・ウォーカブルシティ)






2.日本におけるリゾート観光
- 問題点
1、長期休暇が取りづらい日本の体制が観光に向いていない。文科省と厚生労働省が真面目に仕事しないとリゾートは成り立たない。
2、日本は景観整備が進んでいないため、景観を楽しめる観光鉄道が少ない(伊豆のリゾート21、秋田の海の列車五能線くらい)
3、1日のんびり、ぼーっとできる場所が日本に少ない。 - 今後の対策
1、車をリゾートエリアから除外し駐車場はまとめる(大駐車場、鉄道駅など)ことで、のんびりエリア内で買い物、散策、休憩ができるように整備する。子ども連れはプレイロットで遊ぶ。パブやレストランで時間消費。ツアーデスクの設置。マウンテンバイクのレンタサイクルなど。
2、ロープウェイなどの充実。ロープウェイで登ってハイキング横移動ができる。また、高山植物は観光の重要素材である。
3、バルコニーはゆったり時間を過ごすために重要!
3. 群馬みなかみへ山岳高原リゾートへ向けてのフィールドワーク開催
●日程:10/22、23
●定員:16名
山岳高原リゾートとしての可能性があるエリアを一般的な観光ではなく、長時間滞在できる資源はないか調査する。ツアーには立正大学教授の南先生が同行。
ランドスケープデザインに関わっていなくても、観光に興味のある方でしたら参加可能です。
申し込みはJLAUホームページから。近日中にイベントページに掲載されます。
(文責:赤井恒平)
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