Vision

地球環境を次世代に引き継ぐため、世界共通のルールとして掲げられた SDGs(持続可能な発展目標)。私たちランドスケープアーキテクト連盟は、自然との共生が文化の根源にあるアジアモンスーン地域の生き方にこそ、持続可能な社会を実現するヒントがあると考えます。2023年11月、アジア太平洋地区で活躍するランドスケープアーキテクトが一堂に会し、気候変動時代の展望と戦略を語り合う国際会議を日本で開催します。温暖化の影響は、自然災害や健康被害に留まらず、海面上昇や河川氾濫による地形変化により、自然資源を巡る国家間の争いを増長する危険性をはらんでいます。私たちはこの機会に、志をともにする国内外のステークホルダーとつながり、国際社会と協調しながら地域社会をよりよくするための目標を実現したいと願っています。
「自然とともに生きていく」をメインテーマとし、以下の3つをビジョンとしてJLAUは活動していきます。

Green Infrastructure

自然を生かした社会的共通資本の整備

私たちランドスケープアーキテクトは、災害時の安全性だけでなく、日常時の快適性を備えた環境を創り出す能力を備えています。洪水を水害にしない緑豊かなグリーンインフラ(GI)は、ESG 投資や損害との親和性も高く持続可能な開発のアイコンともいえます。また、流域連携から地域課題を紐解く GI は都市部と中山間地域とのつながりを強固にします。私たちは GI の社会実装を促すとともに、その効果を検証できる評価手法を議論します。

Well-being

自然とともに暮らす
幸せな生き方の探求

私たちランドスケープアーキテクトは、公園や広場を居心地の良い場所に再生し地域の人々につながりの機会を提供することが出来ます。都市化や高齢化が進むと人間は「孤独・不安・退屈」という「三大苦」に直面するといわれていますが自然には人をつなぎ、心を癒し、気づきを与える力があります。私たちは、地域に残る自然資本に新たな価値を付与することで、環境保全やQOLに寄与できる社会資産化の将来像を議論します。

Landscape Culture

地域の自然に根ざした
文化と歴史の継承

私たちランドスケープアーキテクトは、地域の歴史や文化を尊重し、地域の産業振興や人材育成に貢献することを活動の根幹に据えています。そして地域社会が大切に守りつないできた鎮守の森や日本庭園のような場所から空間のイメージを掘り起こし、地域独自のものづくりやコンテンツを支援する仕組みをデザインします。私たちは、地域に対する愛着や誇りの醸成と、経済や産業の振興が共存できる持続可能な社会モデルを議論します。