会長挨拶

一般社団法人 ランドスケープアーキテクト連盟
会長 戸田 芳樹


 近年、ランドスケープアーキテクトに対する社会の期待と認識は高くなり、活動の領域も多岐にわたり増大してきました。連盟は登録ランドスケープアーキテクト(RLA)有資格者が中心となって組織化した団体ですが、小さくまとまる構想はしていません。有資格者だけでなくランドスケープアーキテクトという、職能に強い関心をお持ちのステークホルダーの参加も活動の趣旨として、その名を連盟・UNIONとしました。そして、ランドスケープアーキテクト連盟(JLAU)も発足から10年目を迎え、組織を強固にしつつ様々な活動を進め、より発展させる展開を図っており、以下のような活動と実績を残してきました。

・ランドスケープの技術や哲学など多様なセミナー
・地域の開発を体験するエクスカーション
・過去から現在までの作品の鑑賞と研究
・ランドスケープ教育に対する学生への支援活動
・登録ランドスケープアーキテクト(RLA)の試験参考書の作成
・国際ランドスケープアーキテクト連盟(IFLA)への加入と活動

 その活動の一環として、IFLAのアジア地区(ARR)におけるアジア大会を2023年11月、東京の開催を予定しております。大きく発展するアジア地区には環境問題を始めとする様々な課題も突きつけられています。日本は各国と友好を図りつつ課題解決の糸口を見つけ、アジアの一員として大会を成功に導き、さらにランドスケープアーキテクトの社会的地位の向上を目指します。
 当会の名称「連盟」は、高度化し細密化する現代において、様々な分野を統合して問題解決を図るプロフェッションの集まりの意味を加えたものです。美しく活力ある地域をつくり出す私たちは社会貢献、国際貢献、そして自らの将来に対する能力の挑戦をこの会を通じて実現していきます。
 また、JLAUはランドスケープのプロフェッショナルの集団であると共に、問題意識の高いステークホルダーのための組織でもあります。世界の価値観が大きく変化する今日、JLAUの会員と共にランドスケープの未来を語り、そして活動していきましょう。

2022年8月1日